専用サーバークラウドサービスの違いとは?

現在ではAWSをはじめとするクラウドサービスが広く普及し、インフラの選択肢としてクラウドを第一に検討する企業も増えています。その一方で、従来から利用されてきた専用サーバーとクラウドのどちらが自社に適しているか、改めて比較・検討されるケースも少なくありません。本ページでは、インフラ運用の専門家が両者のメリット・デメリットを整理し、性能やコストの観点に加え、導入を成功させるために押さえておくべき重要なポイントをわかりやすく解説します。

専用サーバーの特長

安定したパフォーマンス。高い処理能力を実現する専有環境

専用サーバーの大きな特長は、1台のサーバーを丸ごと専有できる点にあります。これにより、他の利用者の影響を受けることなく、安定した環境で高い処理能力を発揮できます。万が一、サーバーの性能低下などのトラブルが発生しても、他のユーザーを気にせず迅速に対応できるのもメリットです。
さらに、同等スペックのクラウドサーバーと比較すると、専用サーバーの方が処理性能に優れ、よりパワフルなパフォーマンスが期待できます。

専用サーバー
メリット
専用サーバー
デメリット
  • 費用が月額固定で予算化しやすい
  • 専有のため他の利用者に影響されない
  • CPUやメモリのリソースが明確で性能評価しやすい
  • 設備構成が簡単なため設備故障時に早期解決
  • スペックの変更が容易に行えない
  • 設備が故障したときにサービスの停止リスク
  • サーバー利用(契約)期間が月単位

[ 専用サーバー利用に適した案件例 ]

  • メールマガジンなど定期的に大量のメールを配信するサービス
  • 社内向け業務システムの運用
  • 瞬間的に処理速度を求められる、システムを使ったサービス

専用サーバーの詳細はこちら

クラウドサービスの特長

可用性に優れ、自由度の高い環境を短期利用可能

クラウドサービスの魅力は、柔軟性と可用性の高さにあります。必要に応じてリソースを追加したり、ネットワーク構成を変更したりといった作業を短時間で行えるため、サービスの拡張や縮小もスムーズです。さらに、多くのクラウドサービスは1時間単位で利用できるため、キャンペーンサイトのような短期利用や、ソーシャルゲームなど一時的に高負荷が見込まれるサービスにも最適です。

クラウド メリット クラウド デメリット
  • 1時間単位で利用できる
  • リソースの追加や設定変更が容易に行える
  • バックアップや冗長化、オートスケールなど自動化機能
  • 利用料金が一定でないため予算化しづらい
  • 仮想化されているためサーバー性能を発揮できない
  • 基盤システムがブラックボックス化されている

[ クラウド利用に適した案件例 ]

  • キャンペーンサイトなどの短期間のサービス
  • ソーシャルゲームなどのサーバーの負荷が大きく変動するサービス

AWSの詳細はこちら

専用サーバークラウドサービスの費用比較

クラウドサービスは従量課金制、専用サーバーは月額固定料金という違いから、一般的にはクラウドの方が安価な印象を持たれることがあります。しかし、同等のスペックや利用期間を前提に、サーバー運用費や利用料を月額ベースで比較すると、クラウドサービスの方が割高になるケースが多いのが実情です。

※以下は弊社の専用サーバーと同等スペックのクラウドサーバー(AWS EC2)にサーバー運用費を含めた費用の比較です。

大規模システム・WEBサイトを24時間365日運用した場合

専用サーバー AWS EC2 
r3.xlarge

CPU 4コア・
メモリ 32GB
専用サーバー 
スタンダード 1台

+ フルマネージド
(月額)  ¥55,000

合計 ¥55,000

CPU 4コア・
メモリ 30.5GB
1インスタンス  
¥44,366 (約$307.44)

+  サーバー運用費
(月額)    ¥30,000

合計 ¥74,366

専用サーバー・AWSお見積りはこちら

利用用途や使い方で左右する、費用対効果インフラの関係性

サーバーを24時間365日運用するケースでは、専用サーバーの方がクラウドよりもコストを抑えやすく、結果的に高い費用対効果を発揮します。クラウドは初期費用が低く始めやすい反面、従量課金による利用料や運用コストを積み上げていくと、想定以上の金額になってしまうことも少なくありません。そのため、インフラ選びでは『利用用途と期間』 『必要なスペックや機能』 『運用・保守体制の有無』といった観点から、費用対効果をしっかりと見極めることが重要です。

インフラ利用に欠かせない、サーバー構築運用業務

インフラ利用において欠かせない共通項目が『サーバー構築と運用』です。専用サーバーであれクラウド環境であれ、必要となる業務内容に大きな違いはありません。具体的には、サーバー環境を構築してサービスを稼働させるための準備作業に始まり、運用開始後は監視や保守、OSアップデートといったメンテナンス作業が不可欠です。これらの業務は、自社の専任エンジニアが担うか、あるいはインフラのマネージドサービスを提供する弊社のような事業者に委託して運用保守を行う必要があります。

サーバー導入に必要な準備と運用作業一覧

導入前の準備作業 導入後の運用作業
  • サーバーの設計と構築
  • ソフトウェアやファイアウォールのセキュリティ設定
  • サーバー監視やバックアップ設定
  • 他のサーバーとの接続設定(複数台構成の場合)  など
  • サーバー運用時の監視と保守
  • 障害発生時の確認、対応や障害の切り分け
  • サーバー設定変更、バックアップ設定やリストア作業
  • OSアップデートやセキュリティパッチ適用  など

[ パフォーマンスを最大に活かす、サーバー構成と運用体制について ]

たとえ同じスペックのインフラ環境であっても、その性能を最大限に引き出すには『適切なサーバー構築の設計』『安全かつ円滑に運用できる体制』という基盤が欠かせません。どれほど高性能なサーバーであっても、サービスに合った構成や適切な運用が伴わなければ、本来のパフォーマンスはもちろん、サービス全体の品質にも大きな差が生じてしまいます。そのため、構成と運用を切り離して考えるのではなく、構築の段階から両者を一体として設計・検討することが重要です。

専用サーバー・AWSどちらも、無料でご提案します

シーズホスティングサービスでは、専用サーバーやAWSをはじめとしたクラウド環境のいずれにも対応し、お客様のご要望を丁寧にヒアリングしたうえで、最適なサーバー構成のご提案とお見積りを無料で行っています。レンタルサーバーとクラウドのどちらを選ぶべきか迷われている場合でも、仕様や費用をワンストップで比較できるため、その場で用途に合った最適なインフラを選択していただけます。

専用サーバーの詳細はこちら

AWSの詳細はこちら

シーズホスティングが提供するビジネス向けAWS運用保守サービス

ビジネス向けAWS運用保守サービス 専用サイト
ビジネス向けAWS運用保守サービス 専用サイト

サーバー環境の構築・運用でお悩みなら、
シーズにお任せください

お問い合わせ フリーダイヤル 0120-044-412

TOPに戻る